DAIDO METAL

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トップメッセージ

はじめに

株主・投資家の皆様には、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
大同メタルグループは、1939年に名古屋の地で創業して以来、自動車分野を中心に船舶、建設機械、一般産業など、あらゆる産業分野における世界唯一の総合すべり軸受メーカーとして成長・発展してまいりました。常にお客様の声に耳を傾け、世界のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)リーダーであるという使命感のもと、高品質・高付加価値の製品を提供し続けております。現在は、軸受以外の新たな事業の柱も拡大しながら、世界15か国に43拠点を有するグローバル企業にまで成長し、世界中のお取引先様から信頼されるビジネスパートナーとして評価を頂戴しています。

(1)会社の経営の基本方針

当社グループは、経営方針として、「企業理念」、「行動憲章」、「行動基準」、「行動指針」及び「環境基本方針」を掲げ、事業活動を通して社会に貢献してまいります。また、技術立社として、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑技術)の領域をコアにテクノロジーリーダーとして、来るべき時代を見据え、技術を磨き、企業としての社会的責任を果たしていく所存です。

当社グループは、上記の経営方針を踏まえ、「あらゆる動きを支えて 豊かな暮らしに貢献する」ことをパーパスとして、この度、2025年度から2030年度までの新中期経営計画「Bridge to Daido 2030」をスタートさせました。当社グループは、この新中期経営計画に基づく活動を通して、企業価値の向上に取り組んでまいります。

世界経済のデカップリング化の加速、業界の構造変化等、予測が難しい状況下ではあるものの、当社グループは、グループシナジーの追求によるすべり軸受業界におけるプレゼンスの更なる引き上げを図り、世界唯一の総合すべり軸受メーカーとして世界No.1の企業であり続けます。

(2)中長期的な会社の経営戦略

目指す未来

新中期経営計画の策定にあたっては、2050年を展望し、当社グループが提供してきた製品の社会的価値や大切にしてきた価値観を未来へのパーパス(Purpose)とし、また、当社グループが目指す姿をビジョン(Vision)としました。新中期経営計画のスタートに合わせて、事業セグメント名称を変更し、新中期経営計画で掲げた目標を達成するために、従来以上に事業セグメント毎の戦略を明確化し、経営資源の配分見直しなども進めます。これらの取り組みを通じて、当社グループが目指すべき事業ポートフォリオを実現してまいります。

目指す事業ポートフォリオ

当社グループは、自動車や船舶に使用されるエンジン周りの軸受の製造・販売をコア事業としてきました。世界唯一の総合すべり軸受メーカーとして世界No.1の企業であり続けるため、これまでエンジン周りの軸受事業で培った技術・製造ノウハウ・信頼と安心の品質・事業基盤の強みをさらに活かしてまいります。具体的には、エンジン用軸受の品揃え・環境負荷対応力など、お客様のニーズに応え続けるための全方位戦略(マルチパスウェイ戦略)を軸として進めます。また、その上で、エンジン周り以外の領域で使用される製品の拡販も図り、具体的戦略を段階的に実行に移し、「エンジン周り以外」、「自動車・船舶以外」の各事業のウェイトを引き上げます。すべり軸受の価値を、従来の自動車や船舶だけでなく一般産業向けにも幅広く提供することで事業基盤を強化し、すべり軸受以外の事業領域へ拡充を図ってまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、今後も引き続きご支援ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げます。

大同メタル工業株式会社
代表取締役会長兼 CEO
判治 誠吾